4極で、N①を連続して追う。
円周には N → S → N → S と並びます。1/4周期で45°、1/2周期で90°、1周期で180°進みます。最初は「1周期だけ動かす」で、この半周を確認してください。
電験三種 · 誘導機のしくみ
N極の山を1つ追って、「1周期で 2/p 周」の意味を確かめます。
U・V・Wの電流は、1/3周期ずつずれています。縦線が現在です。
1周にNSが2組。山から次の山までの180°が、1周期分の移動です。
円周には N → S → N → S と並びます。1/4周期で45°、1/2周期で90°、1周期で180°進みます。最初は「1周期だけ動かす」で、この半周を確認してください。
1周期後には電流も赤青の配置も元に戻ります。ただし、N①はもう一方のNが最初にいた位置に来ています。同じ波が2組あるので、半周動くだけで全体の配置は重なります。
2極ならNは1個なので次のNまで360°、4極なら180°、6極なら120°です。1周期に進むのはこの間隔なので、NSが多いほど1周期の移動は小さくなります。
NとSの1組を極対と呼びます。p極なら、極対はp/2組です。
電流の経過周期数を c、機械的な円周角を θ、極対数を q = p/2 とします。三相の位相差 δ は 0、2π/3、4π/3 です。角度は以下の式ではラジアンで表します。
各相の電流と、空間的に分布した巻線が作る正弦波を掛け、3相分を加えています。N極の山は qθ − 2πc = 0 を満たして進むため、θ = 2πc/q です。cが1増えると、山は2π/qラジアン、つまり1/q = 2/p周進みます。
赤青の面は固定子内周に現れる磁界の極性を表し、実物の磁石が回っているわけではありません。「N①」は波の山に付けた仮の名前で、粒子や永久磁石ではありません。矢印は空隙の半径方向の磁界成分を示します。N側では内向き、S側では外向きであり、回転方向を示す矢印ではありません。
回転子は省略しています。Nsは磁界の同期速度であり、誘導電動機の通常の電動運転では回転子はこれより遅く回転します。また、巻線の細かな配置、スロット、漏れ磁束、鉄心飽和、回転子の反作用は再現していません。平衡三相・正弦波の空間分布を仮定した教材です。
灰色の分割形状や色面の細分割は見やすくするためのもので、実機のスロット数を表しません。極数の切替は、異なる極数に設計された機械の比較です。「磁界の強さを高さでも表示」で出る波は、磁界の強弱を高さに置き換えたグラフであり、磁力線ではありません。
Nidec「Rotation Principle of Induction Motor」は、時間のずれた電流から回転磁界を作るしくみを説明しています。Nidec「Characteristics of Induction Motors」は、同期速度とすべりを説明しています。UNSW「How real electric motors work: Induction motors」には、4極で電流の半周期が90°の移動に対応する説明があります。